導入時、東北地方では初となる腹臥位方式のマンモトーム生検装置を2008年7月から稼動をしています。
マンモトームの役割は、マンモグラフィ所見で悪性が疑われる石灰化病巣、超音波検査では描出できない悪性が疑われる所見(腫瘤、構築の乱れなど)を標本として組織を採取します。その組織を病理検査で細胞学的診断を行います。
患者様に腹臥位に寝てもらい、寝台の穴に乳房を入れます。
板で乳房を挟み、ステレオ撮影を行います。その後、乳房に部分麻酔を行います。
撮影した画像で狙う所見の位置を確認しながら自動吸引装置を用いて11G(直径約3mm)の穿刺針で確実に病巣の吸引切除を行います。
1回の穿刺で、360°あらゆる角度から組織(標本)を採取出来ます。
腹臥位で行うため、患者様は楽な姿勢を保持でき、また穿刺針や穿刺部位が、患者様から見えないので恐怖心が無く、組織採取する事が可能です。
女性放射線技師・看護師で行います。
マンモトーム以外では外科的生検があります。 | ||
マンモトーム生検 | 外科的生検 | |
傷痕 | 0.3~0.4cm | 3cm程度 |
縫合 | 不 要 | 必 要 |
痛み | ほとんど無い | 場合によりあり |
変形 | 無し | 場合によりあり |
上の表から分かるように、マンモトーム生検は傷を最小限にとどめることが出来ます。